社会福祉法人 いわみ福祉会

お知らせ

第5回三井ゴールデン匠賞入選者に選ばれました。(令和6年7月)

2025.05.12

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当法人は、第5回三井ゴールデン匠賞に『伝統芸能≪石見神楽≫の全装具類を職人と障がい者チームで製作伝承』の内容で応募し、入選者(20名(団体))に選出いただきました。ありがとうございました。このように高く評価をいただけましたのも、長きにわたりご支援いただきました皆様方のお力添えによるものと改めて感謝申し上げる次第です。

今回の入選を励みに、これからも伝統芸能の継承・発展に貢献できるよう努めていきたいと思います。引き続きご支援ご指導賜りますようお願いいたします。

(三井広報委員会・三井ゴールデン匠賞HPより)

■講評:

伝統と福祉の連携(伝福連携:後継者不足に悩む伝統産業と福祉の二つの課題を組み合わせることで、双方の課題をWin-Winの関係性をもって解決するというもの)が注目されている。神楽の衣装・装具の制作を、障害の有無を超えたチームで取り組み、さらには刑務所内の社会復帰センターで受刑者に作業を提供。「祭り」という視点での工芸・伝統の技術継承と、福祉・社会貢献を両立させる取り組みが評価された。

■取組み: 島根県西部の「石見神楽」は、地域で愛される祭り・生活文化の一つ。演目「大蛇(おろち)」の竹・和紙が主材料の蛇胴(じゃどう)、「鐘馗(しょうき)」等の金銀糸と綿を用いた生き物の立体的刺繍が特徴的な衣装と、和紙製の神楽面は、地場産業であり伝統工芸品である。後継者不足・技術継承問題がある中で、いわみ福祉会は、障害者が生涯打ち込める作業種として衣装等の製作に着目、地域職人による指導と開発を行ってきた。高度な作業は地域雇用のパートを職人として育成し、障害者の作業工程をサポート。顧客の声に応えるべく、技術改良・受注生産システム構築・デザイン力の研究を行い、障害の有無を超えた製作チームにより全ての工程に対応している。和紙の原料の楮(こうぞ)の自家生産も行い、神楽面・蛇胴・衣装へ材料供給を行い、さらに地域に残る「紙布織(しふおり)」という貴重な文化と技術の継承にも取り組んでいる。

第5回入選者一覧 | 三井ゴールデン匠賞|三井広報委員会https://mgt.mitsuipr.com/about/finalist_05.html